テレ朝「ワイドスクランブル」不適切問題で露呈…テレビ局の根深いやらせ問題と自滅の構造

公開日: 更新日:

 平日昼の情報番組「大下容子ワイド!スクランブル」でのやらせ問題で、テレビ朝日の亀山慶二社長がこのほど定例会見で謝罪。「番組への信頼を大きく損ねる許されない事案」などとし、スタッフ関係者の処分を発表した。

 問題が発覚したのは番組の終了間際の「視聴者からの質問にお答えするコーナー」で、ことし3月以降スタッフの用意した質問を視聴者のものと偽って、放送していたという。制作はテレ朝の子会社テレビ朝日映像で、40代のチーフプロデューサーがコーナーを仕切り、「質問」もチーフプロデューサーがつくった想定質問案だった。そのため亀山社長は管理監督責任として情報番組センター長にけん責の処分を行ったとしたが、テレビ局のやらせ問題は根が深い。

「テレ朝の“ヤラセ”は夕方の報道・情報番組『スーパーJチャンネル』で、スーパーの買い物客としてスタッフの知人を仕込んでいたことが2019年に発覚。放送倫理・番組向上機構(BPO)が放送倫理違反と認定する事態になりましたから、視聴者にはまたかの印象を与えてしまったのかもしれません。制作は関連会社でしたけど、今回の構造もこのときとほぼ一緒。当時も『視聴者の信頼を著しく損ねる重大な事案』とし、テレ朝は対策を講じると言っていたのですが、このざまでは何を言われても反論できません」(スポーツ紙放送担当記者)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に