<5>2007年にリーダーが死去 3人でやっていたネタは捨てるしかなかったが…
ボーイズは3人以上のグループでなくてはならない。2人ではボーイズと言えなくなる。2007年、東京ボーイズは岐路に立たされた。
仲八郎(写真右)「リーダー(旭五郎)が骨折して入院したのが4月でした。検査でがんと診断されたことは当人も、僕らも知らされてなかった。ご家族が内緒にしてたんです。リーダーは『退院して高座に上がるのが楽しみだ』と言ってたくらいですから」
菅六郎(同中)「原発不明がんだったらしい。最初にどこの臓器に発生したのかわからないがんだよね。診断された時は、いろんなとこに転移してて、手遅れ状態だった。それで半年後に亡くなっちゃった」
残された2人のショックはいかばかりか。問題は、今後どうするかだ。
仲「2人でやっていくか、新しいメンバーを補充するか、二つに一つです。亡くなった直後、NHKの演芸番組に出た時、今後のことを聞かれたので、冗談半分で『新メンバーを募集してます』と言ったら、全国から手紙や履歴書が送られてきました。『音楽の教師ですが、アコーディオンが弾けます。メンバーに入れてもらえれば教師をやめます』なんて方もいました。素人を入れたって、すぐに使えるわけがありません。かといって、プロの芸人をスカウトして入れても、うまくいくとは思えないですし」