<3>「♪安倍晋三という人をなぞかけ問答で解くならば、麺類苦手と解きまする」
立川談志という人は、気に入った芸人に対してはとても親切だ。同じプロダクションに所属していた東京ボーイズにネタを提供した。その代表作が「なぞかけ小唄」である。
仲「『○○とかけて、○○と解く。その心は』というなぞかけは、落語家が余興の大喜利でやるネタです。それをボーイズが歌に乗せてやったんです。お題は有名人に限りました。『○○という人を、なぞかけ問答で解くならば、』という歌詞で始める。談志師匠が、『落語家が何かうるせえこと言ってきたら、談志が許可したと言ってやれ』と請け合ってくれたのが心強かったですね」
「なぞかけ小唄」の新作を例に挙げてもらおう。
仲「巨人に入った中田ですと、『♪中田翔という人を、なぞかけ問答で解くならば、トイレを我慢してると解きまする。膀胱(暴行)には気を付けて』」
これは笑える。政治ネタもやるのだろうか。
仲「安倍さんが総理の頃はやってました。『♪安倍晋三という人を、なぞかけ問答で解くならば、麺類苦手と解きまする。モリもカケもうんざりだ』とか、総裁選の時は、『♪慎重な人と解きまする。石破氏(石橋)叩いて渡ります』とね」