「夢グループ」名物社長が語る橋幸夫、黒沢年雄、チェリッシュ…所属歌手の給料制廃止の真相
「歌い手は声や体力の衰えを感じたら誰でも引退を考えると思います。そのときに私は2つの道があると思うのです。1つは、ソロ活動してきた歌い手さんが潔く歌手を辞めるという場合。今回の橋幸夫さんの歌手活動引退発表のような場合には、きっちり有終の美を飾れるような道=さよならコンサートツアーの道を作ります」
実際、山口百恵(62)も安室奈美恵(44)もきっぱりと引退したことで伝説となり、楽曲は歌い継がれている。
「もう1つは、引退しようか迷っている歌手の場合、体力的に自信がなくなったなどの理由で、単独では難しいけれど、まだ歌い続けたいという方は、同じような歌い手さんが大勢出演するコンサートを作ります。お客様にとっても歌手にとってもまるで『同窓会』のようににぎやかな雰囲気のコンサートにすることで、まだまだ歌える場を作る方法ですね」
過去に夢グループで行っていた「同窓会コンサート」や、現在も開催されている「夢スター春・秋」がこれにあたる。このような独自の考えで歌い手と向き合う姿勢に共感する歌手は多いという。