<138>質問書で300万円の手数料の返還を促す 信じられない返信が…
「先月(18年12月)も佐山さんに、『あの弁護士に抵当権抹消手続きをするように伝えてください』と伝えたのに、なしのつぶてなんです。私ね、佐山さんにお世話になったからと思って5万円を謝礼として差し上げていたんですよ。なのに……」
■ようやく届いた驚きの返事
相手が老婆だと思ってナメているのだろうか。
私は、まず300万円を返すように求める文書をFさん名義で作成することから始めた。法律に詳しい者ならFさんへの行為が違法であることぐらいは十分に理解しているはずだから、質問書という形にして返還を促したのである。
やっと自分がだまされていたことが分かったFさんは、佐山さんに電話をして300万円の件を話したという。
「彼女は『あれはこちらで預かっていますから、いつでもお返しします』って慌てていました」
「でしょ。自分たちは何をやったか分かっているんです。だから慌てているんです」