木村好珠さんの夢は「マンチェスターCに関わりたい」 スポーツ界でメンタルケアを当たり前に
スペインにも帯同し現地でインタビューさせていただきました。レアルの下部組織のユースチームのメンタルコーチから「メンタル=思考・脳」が当たり前であることや文化の違いなどを教えていただきました。日本は協調性を重んじる“譲る文化”でシュートも他の選手に譲る時がありますが、レアルではみんなが「俺が俺が」とシュートしたがるため、協調性を持たせることに日々悩んでいると。主人公はつねに自分。それに比べて日本は空気を読むことを重要視するため、他人を軸にしてしまいがちで「自分」の存在がおざなりになる。他人がどうして欲しそうかを先に考えて主人公であるはずの自分が後回しになっていき、自分のしたいことが見つからなくなる。私は日本では自分の感情に向き合うべきと考え、「メンタル=思考と感情の組み合わせ」と定義するようになりました。
レアルのメンタルコーチは選手本人より、コーチたちに向けての意見を伝えます。選手がコーチからも親からも、そしてメンタルコーチからも意見を伝えられると、だれの言っていることを聞けばいいのか混乱してしまうからです。でも、ピッチサイドに座っていて選手が話したくなったら「いつでも聞くよ」のスタンスはつねに見せていて、落ち込んでいる生徒がいたらアプローチします。