布袋寅泰が還暦&デビュー40周年 伝説のロックバンドBOØWY復活はあるのか
ギタリストで歌手の布袋寅泰(60)がメディアを席巻している。このほど還暦を迎え、また1981年にロックバンドBOØWYのギタリストとしてデビューして40周年の節目。ドキュメンタリー映画「Still Dreamin' -布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズム-」の公開と同タイトルのニューアルバムもリリースとあってのPRだろうが、これが好評なのである。
構成作家のチャッピー加藤氏は言う。
「布袋さんは侠気あふれる一方、人に優しく、『僕は人が喜ぶのを見るのが好き』とよく言う通り、サービス精神も旺盛です。東京パラリンピックの開会式の際、デコトラに乗って登場し障害を持つギタリストと共演したのもそう。還暦の今も夢を熱く語り、真っすぐですから、世代を超えてメッセージが伝わっているのでしょう」
50歳のときに一念発起し、再婚相手の今井美樹(58)と渡英したのも、「いつか世界でチャレンジしてみたい」との夢から。以来ロンドンで20歳になる娘と3人で暮らしているそうで、「徹子の部屋」では週2で今井に花を贈り、手料理をつくったりもしていると明かしていた。
「あとは氷室待ち」
BOØWYではボーカル氷室京介(61)らメンバーで黒一色に揃えたスタイルといい、ファッションでも当時の若者に影響を与えた。「わがままジュリエット」「B・BLUE」「ONLY YOU」「Marionette-マリオネット-」とヒット曲を連発するも、88年に解散。完成したばかりの東京ドームで行った「LAST GIGS」はチケット約10万枚が10分ほどでソールドアウトしたとされ、その人気ぶりを示した。以来、再結成を願われながらも実現していない。
「氷室さんは2011年、東日本大震災のチャリティーで全曲、BOØWY時代の曲でライブを行っています。このときは元メンバーの3人には声を掛けず、単独だったことで、また溝が出来たんじゃないかという見方もありましたけど、布袋さんも、残る2人も、声が掛かれば喜んで受けたと思いますし、また声が掛かれば同じステージに立つ可能性はあると思う。布袋さんは布袋さんで、19年のアルバムにおいて氷室さん以外の元メンバー2人と31年ぶりにセッションしています。この時も『あとは氷室待ち』と言われたものです」(チャッピー加藤氏)
もっとも氷室は2014年、ステージから聴覚障害であることを明かし、無期限休止宣言をしている。
「実際のところ、BOØWYのメンバー4人でまた揃うのは難しいかもしれません。ただ、布袋さんは氷室さんが還暦を迎えた際、SNSで祝福のメッセージを送っています。確執も伝えられていますが、お互いをリスペクトする気持ちは変わっていないのではないでしょうか」(前出のチャッピー加藤氏)
現代ビジネスのインタビューでは夢という言葉について「どの時代も一番輝いていて、人を動かす言葉」「自分自身を高めながら、大好きな音楽と共に一歩ずつ前に進むこと。これが俺にとっての一番の『夢』だから」と語っていた布袋。ファンにとって、BOØWYの復活はまさに夢。Still Dreamin'である。