高畑充希「ムチャブリ!」が大苦戦…“恋も仕事も頑張る未婚の女社長像”への違和感が原因か
「今回の『ムチャブリ!』の視聴率が伸び悩んでいる要因の一つに、『女性は生き生き働き、恋も仕事も頑張る……に違いない』という思い込みを感じさせる点があるのでしょう。今作の主人公は、バリバリ働いて充実しているように感じるのですが、『30歳で停滞しまくってる人生!』と本人が言ったり、母親が出てきて『結婚しろ』と言ったり、まるでひと昔前に描かれたキャリアウーマン像みたいです。恐らく、制作スタッフの男性が、今の働く女性に刺さると思うようなものを精一杯考えて詰め込んだのでしょう。しかし、リアルな女性の立場からすると残念な脚本に思えてしまいます」(コラムニストの水野詩子氏)
特にコロナ禍の現在は、女性の貧困が問題となっている。日本は世界的にも男女の賃金格差が著しい国とされる。なのに「ムチャブリ!」が描くヒロインには自分の能力を買ってくれる上司がいて、自由にファッションを楽しみながら仕事も充実している。仕事の能力がイマイチでも周りからフォローしてもらい、成果を出すこともできる。しかし、コロナ禍で働く女性たちを取り巻く現実はそんなに甘くはない。そんな“恵まれ過ぎた女性”の姿をドラマで見せられても、憧れるどころか、現実とのズレに違和感を抱く人もいるのだろう。