<174>チクリ主の正体は美容整形医か警察か? 週刊誌記者に相談すると…
2021年2月初めの午後3時すぎ、自宅で記事を作っていた時に公衆電話から着信があった。
「ご無沙汰しています。分かりますか」
「分かるも何も一体どうしたの? ボクは約束を守って記事を掲載したし、デジタルでもネット配信記事で載せているよ」
「エッ? そうでしたか。チェックをしていなかったので、早速見てみます。電話をしたのはこの前言ったことの訂正があって……」
「何を訂正したいの? 掲載前にキミと連絡を取りたかったんだけど、ボクはキミの連絡先を知らないからねえ」
「アッ、今はちょっとダメです」
周囲の人声が聞こえたかと思うと電話が突然切られてしまった。これがチクリ主との会話の全てである。
「誰がなんの理由でオレにチクってきたんだろう?」
私は親しい週刊誌記者に相談した。何十年のベテランであり、スクープを何本も飛ばしている百戦錬磨である。