「個人視聴率」1%で関東での視聴者は42万人 世帯視聴率との違いや正確性は?
1位は世帯&個人とも「DCU」で不動だが、2位以下は、世帯と個人で順位が入れ替わっている。どうしてそんなことが起こるのか。
そもそも「世帯視聴率」は〈調査対象の中で、何世帯がそのチャンネルをつけていたかを示す割合〉、一方の「個人視聴率」は、〈調査対象の家族(4歳以上)の中で、何人がその番組を視聴していたかを示す推定値〉。個人視聴率は性別・年齢・職業などの属性に分けて、より正確な視聴データを得ることが可能だ。
例えば、調査対象80世帯(200人)のなかで40世帯70人がテレビを視聴していたとする。世帯視聴率は40÷80で50%。対する個人視聴率は70÷200で=35%となる。結果的に個人視聴率のほうが低く算出されてしまうのだが、データ的には個人視聴率の方が圧倒的に正確で信頼性があるといわれる。
日本では、視聴率の計測は電通や民間放送18社の共同出資によって設立されたビデオリサーチ社が行っている。同社は、国勢調査のデータをもとに個人情報を特定しない形で世帯をランダムに抽出。薄謝を支払うことを条件に世帯へ協力を依頼し承諾を得た家庭に「PM」(ピープルメーター)と呼ばれる、世帯内の個人視聴も把握できる測定機を設置する。