「個人視聴率」1%で関東での視聴者は42万人 世帯視聴率との違いや正確性は?
サンプル世帯数は関東地区で約2700世帯。少ないという声もあるが、統計学の理論に基づいた抽出法を採用しているためデータの信頼性は完璧といわれる。
個人視聴率は、2003年に日本テレビの局プロデューサーが起こした視聴率不正操作事件をきっかけに、広告代理店やスポンサーなどからの要請で2020年3月から採用された。
個人視聴率のデータ収集が始まってから2年だが、すでにスポンサーにとってはCM出稿の重要な指標となっている。そのデータによって、その番組の推定視聴者数をより正確に割り出せるようになったからだ。
例えば冒頭の「DCU」は個人視聴率8.9%。ビデオリサーチ社は、関東地区における個人視聴率1%は、およそ42万2000人と算定しているから、約371万人が視聴したという計算になる。 (つづく)
(文=在京キー局編成マン)