ドラマ界の綾瀬はるか、映画界の長澤まさみ 若手女優のツートップとしてリードする存在に
「失楽園で映画が黒木瞳。ドラマでは川島なお美がヒロインになり、失楽園ブームをつくり出した。同じ作品を別なキャスティングにすることでより大きなムーブメントを起こす」
セカチュウブームに押されるように長澤は「タッチ」など次々と映画に主演。東宝を代表する女優として毎年、東宝カレンダーの表紙を飾っている。
一方の綾瀬は大河ドラマ「八重の桜」に主演。「義母と娘のブルース」などドラマ界で絶対的な地位を確立した。
「映画女優とテレビ女優の違いのひとつが好感度。テレビ女優は日頃、テレビで見せる普段の顔が好感度も高ければドラマの視聴率に好影響を与える。綾瀬の好感度の高さは安定している。対照的に映画女優はスクリーンで演じる姿がすべて。昔の女優が私生活をベールに包んでいたように、普段の好感度はあまり考えなくて済む。ただ、今は映画の宣伝もあり、テレビに出る機会も増え、好感度も必要な時代。長澤も好感度の高い女優です」(映画関係者)
テレビと映画で道が分かれた2人が唯一、交差したのが映画「海街diary」(15年・是枝裕和監督)の共演だった。四姉妹の物語は長女に綾瀬、長澤は次女だった。ちなみに三女は夏帆、異母妹を広瀬すずが務めた。「映画共演をきっかけに綾瀬と長澤の交流は今も続いている」と言われているが、若手女優界のツートップに立つ良きライバル関係を維持している。