「娘が小学生の時、作文に『昨日、うちに白鳥さんが遊びに来ました』と…」
新作講談が好評で真打ちに昇進、結婚もしたが、2人の子の育児に時間を取られる。
「私は子供の学校のことを一生懸命やるほうで、PTAの役員とか、息子が入ってるサッカーチームの世話役とかを引き受けちゃって。また夫(林家彦いち)がまったく協力しない人だったので、全部1人でやってました。ただ、その子育て体験も、後で小説に使えて役立つんですが」
亭主が落語家だから、家に仲間が遊びに来る。円丈門下の三遊亭白鳥と三遊亭小田原丈(現丈二)が来た時の話がおかしい。
「娘が小学生の時、作文に、『昨日、うちに白鳥さんが遊びに来ました』と書いたんです。そしたら先生がいぶかしがって、『白鳥さんは何してたの』と聞いたら、『ベランダでたばこ吸ってました』(笑)。『小田原丈さんもいました』と言ったら、どうしてお城にさんを付けるのかと思ったようで、私が学校に呼び出されて、説明したことがありました」
彦いちの弟弟子、林家木久蔵も来たとか。
「木久蔵君の家のお風呂が壊れたらしく、『風呂に入れてもらえますか』と言うので、『うちはユニットバスで狭いよ』と見せたら、『ま、こんなもんでしょう』だって(笑)。その湯船につかりながら、上機嫌で鼻歌歌ってました」