芸人・松原タニシさんは事故物件に住み続け10年…「幽霊の正体をはっきりと知りたい」
その日の夜更け、家のインターホンが鳴り始めて。母親が飛び起きて止めようとしても、鳴りやまないし、夜中で近所迷惑だから、インターホンのコードを引きちぎったんです。そしたらやっと鳴りやんで。
「何だったんだろう……」と再び寝たら、1時間後にまた鳴り出した。
「さっき止まったはずなのに、おかしい」と見に行くと、インターホンが電池式だった(笑)。
電池を抜いたら音が止まったけど、「だったらコードを引きちぎった時、なぜ鳴りやんだんだ?」と疑問が。
遺骨をお返しした時に、娘さんにお話しすると「ああ、うちの父親は不器用なので、お礼を言いたかったから近所迷惑とか考えずにインターホンを鳴らしたんじゃないですかね」と。
こういうことって頻繁にあるんですよ。霊は形があるかないかわからないけど、形がある物質に影響を与えられると。霊の正体がはっきりわかるまでにはかなりの時間がかかるだろうけど、死ぬまでに知りたいです。
「霊はこういうものですよ」と、簡潔に説明できるようになるのが、文字通り僕が死んで霊になるまでの目標。