松重豊に「白米のような存在」の評価 引く手あまた“名バイプレーヤー”の極意とは

公開日: 更新日:

 そんな松重は、蜷川幸雄の劇団出身。映画「地獄の警備員」(92年)で注目され、テレビドラマで活躍するように。

「80年代から90年代の演劇ブームの頃は、高身長が強みにもなり、とにかく舞台の客演が多かった。オファーを断らずにこなしてきた結果、演出家の信頼を得てきたのだと思います。アングラ世代の破天荒な先輩を横目に見ながら、実直にキャリアを積み上げた結果が五郎というキャラクターになっているのでしょう」(演劇ジャーナリストの山田勝仁氏)

 今年4月期のドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲」(TBS系)では、主演の上野樹里(36)の父親で、井川遥(46)演じる女医との恋模様が描かれるという、男性がうらやむ役どころ。来年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の出演も決まっており、引く手あまたである。芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。

大杉漣さんが亡くなった際に、代役を誰にするかという話になり、業界関係者が口をそろえて出た答えが松重さんでした。2人に共通するのはコワモテだけど笑顔が柔和でギャップがあるところ。主役を食わないこと、それでいて存在感があるから起用される。まさに『孤独のグルメ』を見て白米が食べたくなる、白米のような存在といえます」

 バイプレーヤーとしては最高の褒め言葉ではないだろうか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    元ソフトバンク「伊奈ゴジラ」の転落人生…淡路島で盗み84件総額472万円、通算5度目の逮捕

  3. 3

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  4. 4

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  5. 5

    テレ朝に“ナスD”超え「1億円横領」続々の過去…やりたい放題で解雇された社員のヤバい所業

  1. 6

    東洋大姫路・岡田監督が吐露「本当は履正社に再任用で残る予定で、母校に戻るつもりは…」

  2. 7

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  3. 8

    山下智久「正直不動産」映画化でひと儲け狙うNHKに「甘い」の声も…山P人気は下降気味

  4. 9

    レイズ看板選手「未成年への性的虐待容疑」で逮捕も…ドミニカは殺人も銃撃も「無罪放免」の実態

  5. 10

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在