偽悪的言動と圧倒的才能「逆カッコつけ」さらば・森田は戦略的に生き抜く
13年に松竹芸能を退所。さらに、東ブクロの女性スキャンダルが重なり、半ば「干された」状態になってしまう。新たな所属先も決まらなかったことから、個人事務所「ザ・森東」を設立した。ここから森田の戦略力が開花する。
まず森田・東ブクロ・マネジャー3人でギャラを折半することを決め、「マネジャーで1億円稼ぐ可能性がある仕事ってすごくないですか」という誘い文句で口説く。それが一番マネジャーは頑張れると。テレビ出演に関しては、ギャラ交渉をせずに言い値で受けるという戦略をとった。交渉して3万円が5万円になったところでほとんど変わらない。
「テレビっていうのは一番出たいものやから、いまは交渉しなくてもいいだろうと。売り上げは他の、テレビに出たことによって得た違う仕事で埋められる」(テレビ東京系「あちこちオードリー」21年10月6日)と。
力を入れているYouTubeでは「企画を考えることを頑張って、テレビの人たちに対して『この企画どうっすか』っていう。で、『僕らそのまま使ってもらえないっすか』みたいな感じ」(テレビ東京系「ゴッドタン」20年8月22日)と、どこまでも戦略的だ。