眞子さんへの厳しい批判の背景にあるもの 週刊誌の不信感根強く…

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 愛子さまの誕生日である12月1日に宮内庁が公開した動画に、「A」の文字が彫られたハート形のペンダントをつけていたことが話題になった。記者に問われた侍従が「学習院女子中・高等科のご友人からもらった」と述べたものだから「恋人からのプレゼントではないか」ともいわれたが、実際は「親しい女子の友人たちから贈られたそうです」(宮内庁関係者)という。愛子さまが話題になるときは、取材する側も温かく見守っている雰囲気が伝わってくる。

 その一方で、眞子さんと小室圭さんのことになるとかなりシビアだ。彼ら自身が日本のメディアへの反発と反感は想像以上ということもあるが、考えてみれば、小室さんとの婚約を発表する前までの眞子さんは、大きな話題にならないまでも、取材する側は温かく見守っていたはずである。それがなぜここまでこじれてしまったのだろうか。

 今回は取材する側の意見を聞いてみた。

「眞子さんの問題より小室家の問題ですが、その背景にあるのは、それまで秋篠宮家の印象が悪かったからではないですか。ひと言でいえば、教育に関してフェアじゃない。学習院はお嫌いかもしれませんが、お茶の水女子大付属幼稚園に研究者の子弟は入れる制度ができ、悠仁さまはそれを使った第1号でした。それに、通学は公共の交通機関を使って30分以内と定められていて、実は赤坂御用地は入っていなかったのです。そのあたりから、おかしい、ずるいと言われ始めたのです。悠仁さまが5年生の時に提携校制度ができ、この制度を使うはずが、眞子さんの結婚問題で使えなくなって、そのままお茶の水大付属の中学に上がりましたが、制度は5年間有効でしたから悠仁さまの高校受験までカバーしていました。悠仁さまのために作られた制度と思わざるを得ません。私立学校ならわかりますが、公明正大であるべき国立の学校で皇室特権を持ち込んではだめです。非常に印象が悪くなりました。もちろん学校側も宮内庁もそうじゃないといいますが、そんなことは誰も信じていません」(皇室記者)

 もちろんこの一件だけではない。待望の男子だった悠仁さまが生まれた頃から、秋篠宮家が大きく変わったと感じたという。どちらかといえば、それまで好き勝手をされてきた次男坊である秋篠宮さまが、なにかと長男に反発するかのような行動は記者たちの間で良く受け止められていなかったのだが、だからといって批判につながることではなかった。やはり「日嗣の御子」の誕生で秋篠宮家に変化が生じたのではないだろうか。

「秋篠宮さまは『殿下』ですから、細かいことを指図するタイプではないと思います。鷹揚というのでしょうか。例えば、ご夫婦で意見の相違があって、紀子さまが強く主張されると、秋篠宮さまは黙ってしまうそうです。決定権は秋篠宮さまにあるのですから、沈黙しても結果的に認めたことになります。それがもたらす結果に、殿下は鈍感すぎるのではないでしょうか。提携校制度もおそらく紀子さまが主導したのでしょう。本来、皇室で生まれ育った人と、中途で皇室に入った人の価値観は違うはずで、宮家の運営は殿下である秋篠宮さまに任せるべきなのに、そうじゃないからおかしくなったんです」(前出の皇室記者)

 もともと秋篠宮家への印象が悪かったところに、眞子さんの結婚問題で火がついて燃え上がったのだというのだ。

 とすれば、印象が悪くなった秋篠宮家の名誉を挽回していくのは、おそらく悠仁さましかいないのではないか。それを考えると、悠仁さまにはほんとにお気の毒としか言いようがない。 (つづく)



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