「東京03」祝・芸術選奨新人賞受賞! 遅咲きの名コント師が大躍進を遂げるまで

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 今月1日、2022年度の芸術選奨文部科学大臣賞が発表され、お笑いトリオ・東京03が「大衆芸能部門」の新人賞に輝いた。ライブ中心の活動形態や演劇と演芸の区別がつかないコントを確立した功績、キャリアを積むごとに増す存在感が評価されての受賞だ。

 2003年に結成された東京03。飯塚悟志、豊本明長は2人のコンビ「アルファルファ」に限界を感じ、角田晃広はお笑いトリオ「プラスドライバー」解散後に芸人を辞めようと考えていた時期で、“最後に好きなことをやろう”と組んだ3人だった。

 当時、すでにアラサーである。彼らより以前に、さまぁ~ずバナナマンなど単独ライブを軸として活動する芸人はいたが、最初から「無理せず、好きなコントを続けたい」という姿勢で活動し続けているのは東京03以外に私は知らない。

 ジワジワと動員数を伸ばし、「キングオブコント2009」の優勝で知名度も上がった。ライブだけで生活できるようチケット代を上げていき、今や単独ライブは即完売。それぞれ俳優としても成功し、昨年からスタートした特番「THE CONTE」(フジテレビ系)では司会を務め、かまいたちの2人とともに“コント師の顔”になった。

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