映画「シン・仮面ライダー」は“情報小出し”戦略で…ゴジラとウルトラマンにどこまで肉薄する?
1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を、新たなオリジナル作品として映画化した「シン・仮面ライダー」が17日午後6時から一部を除く劇場で最速公開され、翌18日から全国公開される。同作は「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」を手掛けた庵野秀明氏がメガホンを取った。
12日に都内でプレミア上映が行われたが、レッドカーペットイベントで主演の池松壮亮は、「すごいものが写っていました。いろんなところにサプライズが待っていると思います」と予告した。
「『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』の時もそうだったが、公開前は最小限の情報しか解禁せず、公開後に情報を解禁して話題を呼び、少しでも観客動員を増やそうという戦略です」(映画業界関係者)
2016年公開の「シン・ゴジラ」は興行収入82.5億円を記録し、「日本アカデミー賞」など同年度の映画賞を総なめにした。一方、昨年公開の「シン・ウルトラマン」は同44.4億円で各映画賞ではそれほど評価を受けることはなかった。
「『シン・仮面ライダー』はキャスティングを見ても、2作の『シン──』シリーズよりも予算が少ないことがうかがえる。いずれにせよ、『シン・ゴジラ』のハードルは高すぎて越えることはできないのでは」(映画ライター)
往年のライダーファンがどこまで劇場に足を運ぶかも集客を左右しそうだ。