天海祐希「合理的にあり得ない」はマンネリ=安心感…今期“キムフク対決”の強力ライバルに
ただ、初回放送直後のネット上では《天海祐希の役柄が『離婚弁護士』と『BOSS』のまんま》とか《終盤に悪役があっさり負けを認めてしまうのがご都合主義すぎ》などなど、パターン化を嫌う層から厳しめの意見が多かったのも事実だ。
■お約束は安心感でもある
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「《既視感がある》とか《話自体が“あり得ない”》とか、シビアな見方をする人もいるとは思いますが、僕は単純に楽しめました」と、こう続ける。
「初回序盤の精力剤を盛るところから終盤のパワーショベルまで、数々の“あり得ない”がマイナスに感じないほど、天海さんとそのバディー役の松下洸平さんの雰囲気がいい。映画版が大ヒットした長澤まさみさんの『コンフィデンスマンJP』も、月9放送時の視聴率は1ケタでしたが、それに通じる爽快感やキャラの味わいがあります。まあ、好き嫌いはあるでしょうし、《マンネリ》《ワンパターン》という否定的な見方もあれば、それを《お約束》《安心感》という肯定的な見方もできる中で、そのバランスが総合的な評価を決めていくと思います」