コロナ禍から解放されたGWは劇場で映画三昧!批評家・前田有一が大作・佳作・渾身作を厳選

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スピード感あるエンタメ作品なら「search/#サーチ2」

 スピード感あるエンタメ作品なら「search/#サーチ2」(米、111分)もいい。コロンビア旅行中に失踪した母親を、デジタルネーティブ世代の娘(ストーム・リード)がSNSなどを駆使して独自に捜索するサスペンス。

 100%“PC画面だけ”で展開する奇抜な演出で大ヒットした1作目と同じ趣向ながら、話は独立しているので2から見ても大丈夫。チャットやライブカメラ映像など飽きさせないビジュアル面、どんでん返しが続く脚本ともに大満足できる。

 さらにトリッキーな作品が好みならNetflixで配信中の「ワン・モア・タイム ~あの日、あの時、あの私~」(スウェーデン、85分)。高校時代はイケてたのに、今や行き遅れた四十路になってしまったアメリア(ヘッダ・スティールンステット)が、交通事故に遭う瞬間、18歳の誕生日の朝にタイムスリップしてしまうお話。人生の絶頂期に戻って大喜び、今度こそ完璧にやり直す!……と思いきや、アメリアの時間移動はそこで終わらず予想外の展開に。北欧独特のJK文化も興味深い、時間移動SFの新たな佳作だ。

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