コロナ禍から解放されたGWは劇場で映画三昧!批評家・前田有一が大作・佳作・渾身作を厳選

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監督の命と引き換えに撮った「マリウポリ 7日間の記録」

「高速道路家族」(韓、128分)は、コミカルな中にも風刺を取り入れた韓国らしい家族ドラマ。サービスエリアを渡り歩き、寸借詐欺で糊口をしのぐ一家が、親切な家具店経営者の女性と巡り合い、両者の運命が転がっていく。幼い姉弟と妊婦の妻を連れ、SAにテントを張りサバイバルする主人公。はたしてそんな暮らしが成り立つものかと衝撃を受けること間違いない、強烈な作品だ。

マリウポリ 7日間の記録」(仏/独ほか 112分)は、ウクライナ紛争勃発わずか3週目に現地入りしたドキュメンタリー。戦場の民間人はいかなる日常を過ごしているのか、教会に避難した人々と生活を共にし記録した貴重なフィルムだ。監督は数日撮影した後、何者かに銃撃され死亡。文字通り、命と引き換えに撮った映画となった。


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