豪華ロケ&キャスト「VIVANT」制作費は1話1億円との報道も…視聴率ギリギリ2桁で回収できる?
「ここ数作で、視聴率が低迷気味だった日曜劇場ですが、TBSとしてはテレビドラマの威信をかけ、NetflixやAmazon Prime Videoに負けない作品を目指したことが伺えます」(同)
『VIVANT』は初回の平均視聴率が11.2%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)とさほど高くなかったことでいささか気掛かりな面もあるが、21年7月期放送の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』のように映画化してヒットすれば制作費回収の目途も立つ。かけた予算にもよるが邦画実写のヒット基準は興収10億~20億円といわれる。今年4月に公開された劇場版『TOKYO MER』は44億円を突破し、今年上半期の実写興収1位に輝いた。キャストの豪華さや予算の掛け方が話題になれば宣伝にも繋がる。人気作品に育て上げれば、次回作の予算に還元することもできるだろう。
むろん、巨額の制作費を投じて大コケするリスクもはらんでいる。TBSの大胆な挑戦には、関係者の期待と不安が交錯している。