ウエストランド井口浩之の舌鋒の鋭さは、くすぶっていた時間の長さが育んだ
「チャンピオン史上初めて、ネタに定評がない」
(井口浩之/テレビ東京系「あちこちオードリー」8月9日放送)
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全方位に毒を吐く悪口漫才で昨年の「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)優勝という栄冠を掴んだウエストランド。漫才で日本一になりながらも、ネタ作り担当の井口浩之(40)が、自分たちの置かれた現状を嘆いて自嘲した一言が今週の言葉だ。
井口の小学校時代のあだ名は「ツッコミ井口」。当時から即座にツッコみをして、他校の人からも「ツッコんで下さい」と言われるほど有名だったという。背が小さいことを母親からも心配されたが、「芸人だったら武器になるけどなあ」と子供ながらにポロッと言ったことが「原点」かもしれないと井口は言う(テレビ朝日系「M-1グランプリ2022アナザーストーリー」22年12月26日)。
相方の河本太(39)とは中学・高校が一緒の同級生。高校時代は同じサッカー部に所属していた。すでに芸人に憧れていた井口は「そのマネ事みたいなことをしてて、プライベートでは遊ばないみたいな」意識で、河本を名前で呼んだことすらなかったという(テレビ朝日系「アメトーーク!」23年6月29日)。