NHK朝ドラのヒロインオーディションは超難関の狭き門…東京制作では7年ぶり開催
のん、土屋太鳳、波瑠は朝ドラ出演きっかけに飛躍
確かにヒロインとなれば、毎日、日本全国津々浦々で放送される朝ドラは、まさに“若手女優の登竜門”。起用されれば、知名度が急上昇する超難関の狭き門だ。Web「タレントパワーランキング」(アーキテクト)ほかで、芸能人の取材や人気分析を手掛ける女優評論家の高倉文紀氏はこう話す。
「すでに民放のドラマで活躍している若手女優をキャスティングして起用するのもいいのですが、まだブレークしていない新しい才能に門戸を開き、原石を発掘するという意味ではオーディションはいいと思いますね。キャスティングで起用された放送中の『らんまん』の浜辺美波、今後出演が決まっている伊藤沙莉、橋本環奈らは、人気や実力はすでに十分あって、ある程度読める安パイです。
しかし、『あまちゃん』(13年度前期)の能年玲奈(現のん)、『まれ』(15年度前期)の土屋太鳳、『あさが来た』(15年度後期)の波瑠らはオーディションでした。当時はまだ十分にブレークしていたとは言えず、朝ドラ出演をきっかけに飛躍していったんです」
高倉氏はさらに、最終オーディションまで残ると、主人公の友達やライバル、姉妹役などに抜擢されるケースも多いという。
「ただ、それでも4回も5回もオーディションを受けるのはなかなか大変だと思いますが……」
一方で、こんなうがった見方もある。
「ジャニーズの問題など、芸能事務所とテレビ局のズブズブの関係が指摘される中、NHKとしては公明正大さをアピールするために今回オーディションをやるのだろう。ただ、それでもヒロインを獲得するのは、6~7個の大手事務所に偏っている。人材が豊富だと言えるが、本当に誰も知らない弱小事務所の実力派の若手らにスポットライトが当たると面白いと思います」(前出のドラマ関係者)
いずれにせよ、フレッシュなニューヒロインの誕生に期待したいところだ。