ジャニーズ会見運営のコンサル会社「FTI」の正体…ヤバい世論工作を本国でもやらかしていた
泥仕合の様相だが、そもそもFTIとは一体どんな企業なのか。
■米下院による文書開示要求を無視
創業は1982年、米メリーランド州アナポリス。ワシントンに本社を置くビジネスアドバイザリーファームとして、企業財務やオペレーションのコンサルティングなどを請け負ってきた。6大陸31カ国に拠点を置き、従業員は約7800人を抱える。日本市場に参入したのは昨年だ。
コンサル会社として企業のレピュテーション(信用、評判)マネジメントも担っているが、その業務内容が本国で問題視されたことがある。
ニューヨーク・タイムズ(2020年11月11日付)は、FTIが石油・ガス大手などと結託して化石燃料の利用促進に大きな影響力を振るっていると報道。〈(FTIの)ある社員は“犬を連れたテキサスの中年女性”という架空の人格をフェイスブックでつくり、環境保護活動家を監視していた〉〈社員は他のオンライン上の工作活動を分析し、世論形成のための戦略を練っていた〉と書いていた。