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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

いい感じに毛量が…「何が起きるか人生分からない」ジョニー志村の奇跡の至芸

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 人生が大きく変わったのは28歳の時。父親が亡くなった。その時、父が言っていた「好きなことをやって生きなさい」という“遺言”に背中を押され、好きだったモノマネ芸人を目指すことになった(講談社「FRIDAYデジタル」2023年5月29日)。

 当初は氣志團の綾小路翔、GACKTYOSHIKI、甲本ヒロトらをマネしていた。タモリのモノマネを始めたのは30歳の頃。けれど、当時は井上陽水や松山千春、舘ひろしら「サングラスメドレー」の中のひとりで“つなぎ”でしかなかった。タモリモノマネに本腰を入れたのは45歳頃のことだった。

 最初に「細かすぎて--」に出演した際は、「テレフォンショッキングのゲストに来た、とんねるず」というネタの相手役。こにわとあしべ扮する、とんねるずの「足を引っ張らないように」と、「長い付き合いだよねぇ?」「あ~、ごぼ天うどん!」「それは絶対言うなって」「決まってないよ何も!」という4つのセリフをひたすら練習した(東洋経済新報社「東洋経済オンライン」23年11月17日)。その結果、「コツ」を掴み、クオリティーがどんどん上がっていった。

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