「さよならマエストロ」ありがち設定でも好発進 西島秀俊が田中圭の“天才指揮者”と決定的に違う点
「さよなら」も「リバーサル」も地方都市のグダグダのオーケストラに天才指揮者がやって来て、という設定はかなり似ている。ちなみに「リバーサル」のマエストロは田中圭(39)だった。
「西島さんは引退した指揮者、田中さんは現役バリバリという差はあれど、設定そのものは酷似していますよね。ただ、決定的に違うのは、この手の指揮者、マエストロは天才肌で気難しい変人に描かれがちで、『リバーサル』の田中さんもそうでしたが、西島さんは天才は天才なんですが、料理が下手で娘のことで悩む“普通の父親”です。指揮者が楽団員を振り回すという流れもなく、むしろ気を使って振り回されてしまうところすらある。それが西島さんの素のいい人キャラにピタッとハマっているんです。西島さんの演技力があってこそですが、ステレオタイプな指揮者像にしなかったことで、まったく別のドラマに見えてくるから不思議です」(前出のテレビ誌ライター)
低迷とささやかれたTBS日曜劇場に追い風が吹き始めたか。