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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

何故か見捨てられない…さらば青春の光・東ブクロが放つ妙な色気

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 その後、松竹の養成所に入り、同級生とのコンビを解消し、先輩とコンビを組んだ。そのわずか数日後、森田のコンビが解散。以前から森田と組みたいと思っていた東ブクロは森田を誘う。「おまえ、先輩と組んだばっかりやろ?」と最初は断った森田だが、「僕なら森田さんを輝かせられます」といった長文のメールで口説き、コンビを結成することになった(エムエム総研「マーキャリ MEDIA」20年11月30日)。

 13年の事務所独立と東ブクロのスキャンダルが重なり、森田いわく「東京芸人さんから無視されるくらい」嫌われていた、さらば青春の光(テレビ朝日系「アメトーーク!」22年6月30日)。それでも、森田は東ブクロを見捨てず、実力で業界を渡り歩いてきた。一方、その都度、もっとも信頼できる人を見極め、選択をくだしてきた東ブクロ。彼は会社の社訓を決めるという企画(テレビ東京系「ゴッドタン」22年6月4日)で、こう言い放った。

がんばるな。誰かがやってくれるんだ」

 それを可能にする妙な色気が、彼にはあるに違いない。

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