小倉智昭という男の“気配り”術…自分は傲慢な悪者になって、共演者を目立たせた
しばらくしてその番組は終了することになった。小倉は次の番組も決まっていたが、レギュラー出演者の後のことも考えてくれていた。
「城ちゃん、次の番組は決まってる? 知り合いのプロデューサーを紹介しようか」
こう声をかけてくれたのだが、他の出演者にも同じことをしていた。
彼はフリーに転身した頃、仕事がなく極貧生活を経験している。それゆえの気配りだろう。「電気、ガス、水道が止まる順番は」といった経験者らしいエピソードも今回の「本音」に書いてある。もちろん舌鋒の鋭さは今も健在だ。