芸人の地上波離れ加速の深層…霜降り明星はレギュラー1本に、令和ロマン「テレビに出ない」
霜降り明星(粗品=31、せいや=31)の深夜番組「霜降りバラエティX」(テレビ朝日系)が6月いっぱいで突然終了することが発表されて話題となっている。
2018年のM-1グランプリで優勝しブレーク、“お笑い第7世代”の代表格として、全盛期にはキー局で9本のレギュラー番組を抱えていたが、とうとうコンビでのレギュラーは「新しいカギ」(フジテレビ系)1本になってしまった。
粗品はピンのユーチューブチャンネル「粗品のロケ」の2月配信で、テレビとユーチューブの仕事比率は「五分五分くらい」と話していたが、その割合は今後、大きく変わっていきそうだ。キー局バラエティー関係者はこう話す。
「改編期でもない終了には、粗品自体が終わらせたともいわれています。粗品は笑いに対して強いこだわりがあり、まさにトンガっている状態で、なにかと規制や制約の多い今のテレビに苛立っているようにも見えます。キムタクや宮迫に“ケンカ芸”を仕掛けるのは、そんなもどかしさが背景にあるようにも感じます」
笑いに厳しい粗品は、今後、ますます軸足をユーチューブに置いていくことになるのだろうか。
確かに昨今、若手芸人にとって、かつてのように「冠番組を持つことが目標!」などといった“地上波テレビがすべて”といった風潮は変わりつつある。