「M-1アナザーストーリー」に見る令和ロマンとヤ―レンズ“成功への軌跡” ライブで切磋琢磨し一躍有名に
「M-1グランプリ2023」の舞台裏に迫ったドキュメンタリー番組「M-1グランプリ2023 アナザーストーリー」(ABCテレビ=13日)が放送された。
冒頭から新王者の令和ロマン・高比良くるまが「プロがプロをうならす賞であるにもかかわらず大衆性がないといけないっていうのが、かなり矛盾してて。だから面白いですよね、その矛盾が」とM-1の魅力を語る。
一方、準優勝したヤーレンズ・出井隼之介は、そんな令和ロマンについて「あいつらはね、2人揃って慶応ボーイでエリートコースを歩んで。(なのに自分たちのような)高卒2人組のおじさん漫才師とリンクするところがあるんですよね、大いに」と話していた。
一昨年の準決勝は2組は共に敗退。とくに令和ロマンは敗者復活戦で2位となり、あと一歩で決勝進出を逃した。その後、彼らは月1回新ネタ3本をおろすツーマンライブを開始する。この瞬間、年齢差のある2組はお互いを刺激し合うライバルとなった。
このあたりは、ウエストランドが後輩たち(ストレッチーズ、さすらいラビー、ママタルト、ひつじねいり)と月1回の新ネタライブ「漫才工房」をスタートさせ、2022年のM-1王者になったエピソードを思い出す。大会に向けた行動力が、そのまま結果に結びついた好例だろう。