椎名林檎「若い時に書いた歌詞の内容が恥ずかしい」と絶句…吉川晃司も過去に複雑心境を吐露
歌詞の物語が当時の思考のままだから、向き合うのが辛い
1990年に解散した吉川と布袋寅泰(62)のユニット「COMPLEX」は先月15日、16日、東京ドームに10万人を動員した能登半島地震のチャリティーライブを行ったばかり。COMPLEXは2011年の東日本大震災の際も同様のチャリティーライブを開催しているが、当時、21年ぶりにCOMPLEXを再結成した吉川は、ドキュメンタリー番組で次のように話している。
《歌詞の物語っていうのが(歌詞を書いた)当時の思考のままじゃないですか。だから(向き合うのに)少々つらいかなと思ったら思ったよりももっと辛かったね》
《皆さんが20年前の己の仕事と力量みたいなものを今見つめろと言われたら「ちょっと」ってなるでしょ? そういうことは歌い手の中に起きる》
震災復興支援という背景がなければ、COMPLEXの再結成はなかったという。
「ストリーミングが普及したことで、歳を重ねても若い時に聞き倒した曲をいまだに聞いている人は多く、CD全盛時代にヒットした彼らの楽曲は当時の若者だけでなく今の若者にも支持され、世代を問わずカラオケで歌い継がれています。それだけ歌詞に普遍性があることがわかりますが、制作した本人は当時とは心境もスタンスも変わっているため、まだ青かったときに制作した過去の作品、特に歌詞の内容に向き合うと恥ずかしくなるというのはよくある話のようです」(前出・音楽ライター)
吉川が話しているように、歌手でなくても昔の自分の行いに向き合わざるを得なくなったら、恥ずかしくなる人は少なくないだけに、アーティストのこうした心境はきっと理解されやすいだろう。