必然だったNetflix「地面師たち」ヒット 日本の俳優&クリエーターには追い風どころか“神風”
ネットフリックスで世界190の国と地域で配信されているオリジナルドラマ「地面師たち」に対して、Xで「おもしろすぎてイッキ見」というポストが多く投稿されている。
同作は、不動産売買をエサに巨額の金をだまし取る詐欺師集団・地面師たちが、実際に起こした事件に着想を得たクライムサスペンス。監督・脚本は、映画&ドラマ「モテキ」や映画「バクマン。」などヒット作が多い大根仁。ダブル主演の綾野剛(42)は交渉役、豊川悦司(62)は首謀者。ほか、北村一輝(55)は情報屋、ピエール瀧(57)は法律担当、染谷将太(31)は偽造書類作成者のニンベン師、小池栄子(43)はなりすまし犯をキャスティングする手配師で、高度な犯罪テクニックを持つ集団を演じる。ナレーションは山田孝之(40)。ネットフリックスのオリジナルドラマで高実績を残した俳優陣が名を連ねる。
ネットフリックスオリジナル作品は、外資系映像配信会社ならではの潤沢な制作費と時間をかけて撮影されることが特徴。精巧で細部にわたる作品づくりができるため、キャストのモチベーションも高い。
「『地面師』では詐欺師たちが集まって打ち合わせをするお店のセットもイチから作り上げ、テーブルだけでも500万円かかったぜいたくなつくりになっています」(制作関係者)
コンプライアンス至上主義に歯止めがきかない民放ドラマに反して、性交や残虐的な殺人シーンを描くことも可能。ハリウッドでは一般的なインティマシー・コーディネーター(性的なシーンの監督と俳優の仲介役)の起用が早かったことも、キャストの安心材料につながっている。