映画「侍タイムスリッパー」は必見! 時代劇と侍への愛があふれる快作

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 今年の秋からは、山田風太郎の小説を役所広司主演で描いた「八犬伝」(10月25日公開)をはじめ、脚本家・笠原和夫の原案を白石和彌監督が映画化する「十一人の賊軍」(11月1日公開)や、垣根涼介の直木賞受賞作が原作の大泉洋主演作「室町無頼」(2025年1月17日公開)といったアクション大作など、時代劇の意欲作が続々登場する。

 その前に、時代劇ファンならぜひ見てほしい快作が8月17日から公開される。それが「侍タイムスリッパー」だ。幕末の侍が現代にタイムスリップするという設定だけ聞くと、よくある話だと思うかもしれないが、これが大間違い。時代劇と侍スピリットへの愛が込められた、笑いと感動の一大エンターテインメントになっているのだ。

 幕末の京。会津藩士・高坂新左衛門は、藩の密命を受けて長州藩士殺害へと向かう。狙う相手と斬り合ううちに2人に雷が落ち、高坂は気絶。気が付くとそこは、現代の時代劇の撮影所。事態をのみ込めない高坂だったが、幕末から100年以上経っていることを知り、この時代に自分ができることは時代劇の「斬られ役」しかないと思い定め、彼は「斬られ役」として注目を浴びていく。

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