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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

秋ドラマ注目は共同脚本の安達祐実「3000万」とベテラン演出陣のフジ月9「嘘解きレトリック」

公開日: 更新日:

 秋ドラマが続々とスタートしている。せめて初回だけはすべて見ようと思ったら、毎日が千本ノックのよう。すっかり寝不足になりそうだ。

 今期ドラマでまず注目なのはNHK土曜ドラマ「3000万」。主演は安達祐実。彼女の夫役を演じるのは青木崇高。他に名前と顔が一致するのは刑事役の野添義弘(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)と愛希れいか(元宝塚月組娘役トップスター)くらいのもので、キャスティングだけを見れば地味。

 注目すべきは脚本で、複数の脚本家が共同執筆するという新しいチャレンジをしているところだ。海外ではシリーズを制作する際に複数の脚本家が分業し、担当することが一般的とか。NHKも2022年から脚本開発チーム「WDRプロジェクト」を立ち上げ、その第1弾として制作されたのがこの「3000万」だ。

 仮に自分が脚本家の立場なら共同執筆などもってのほか、最初から最後まで全部ひとりで書きたいと思うが、そんなことは一部のベテランにのみ許されることで、いずれ共同執筆が当たり前になる日が来るのだろうか。

 それもこれもこのドラマにかかっているといっても過言ではない。2話までの放送を見た限り、「ふ~ん」という感じ。NHKによると「いまを生きる人たちの悩みや空気感を生々しく取り込んだ、スタイリッシュで、情熱的で、エモーショナルな没入感のあるドラマが完成しました」とのことだが、今のところは……。

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