著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

かまいたち「新春!爆笑ヒットパレード」のMCに抜擢 先の読めない生番組が一番力を発揮できる場なのだ

公開日: 更新日:

 元日恒例の「新春!爆笑ヒットパレード」(フジテレビ系)で15年続いたナインティナインに代わって総合MCに抜擢されたことは話題になりました。

 番組冒頭で過去のMCとしてコント55号から始まってそうそうたるメンバーが紹介されていましたが、今年58回目を迎えた老舗お笑い番組の総合MC……いざ画面に登場するとNSCの生徒時代、卒業後に漢字の「鎌鼬」という名前でコンビを組んでネタの相談を受けていたことなど、いろいろ思い出されて感無量で涙があふれてしまいました。

 8時間にも及ぶ生放送でも安定したMCでした。彼らの強みは漫才もコントもできる“二刀流”に加えて、ロケを年間300本近くもこなしてきた「ロケの鬼」で培われたアドリブの強さ。ロケは素人が相手ですから、ほぼ「ぶっつけ本番」です。その瞬間、瞬間に相手の良さを引き出しながら、番組がどういう方向にいくかわからない中で、どれだけ面白いリアクションが取れるかが勝負。何が来ても料理してきた実力が、見ている時の安定感につながっています。

 MCは場数を踏んでいくうちにパターンを覚え、また独自のパターンをつくりながら自分たちの「引き出し」を増やしていくものです。そして、その引き出しを数多く持っている者や「黄金パターン」を考え出した者が淘汰されながら勝ち残っていくのがこの世界。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  3. 3

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    西武・鳥越裕介ヘッドコーチ「厳しく指導?僕は基本、怒らないんですよ。ただ…」

  1. 6

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  2. 7

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 8

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  4. 9

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  5. 10

    復権狙う自民旧安倍派にトドメ!「10万円商品券」配布問題でチルドレンが石破首相に“助け船”の爆弾証言