著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

千鳥&かまいたちがバラエティー2強に! お笑い第7世代を蹴散らした“中間管理職”の絶妙

公開日: 更新日:

 あれはどうなったと思うのが、数年前のお笑い第7世代ブーム。2018年「M-1」で霜降り明星が優勝し、第7世代推しが始まった。霜降り明星、EXITハナコミキ、四千頭身らが推されまくり、冠番組などもいくつも始まったが、終わるのも早かった。

 たった2カ月で終わった「第7キングダム」と「お笑いG7サミット」(ともに日本テレビ系)がその象徴かも。

■第7世代を蹴散らした

 そんな“第7世代”とは対照的に我が世の春のコンビが千鳥とかまいたちの2組だろう。

 一時の勢いから安定路線に入った感があるのは千鳥の大悟とノブ。ともに岡山県出身で高校の同級生。当たり前のように岡山弁で通しているところも好感がもてる。コンビのレギュラーは冠番組の「テレビ千鳥」(テレビ朝日系)や「千鳥のクセスゴ!」(フジテレビ系)、「千鳥の鬼レンチャン」(同)など現在8本。

 ノブは、「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」(NHK)でカネオくんの声を担当、「隣のブラボー様」(テレ朝系)で弘中アナとMCをしたりと、ピンでの仕事も多い。

 一方の大悟もヤギに雑草を食べさせながら散歩するゆる~い番組「ヤギと大悟」(テレビ東京系)がスタート。ヤギのポポとの接し方やその土地の人たちと自然と打ち解ける大悟の人間力の高さに感心する。今どきテレビで堂々とたばこを吸っても叱られないのは大悟くらいか。ノブは高校の同級生と結婚。穏やかな性格で人あたりも良さそうだ。アウトロー風味の大悟も、昭和のアウトロー横山やすしとは比べものにならないほどマイルド。あくまでもアウトロー風味なので安心して見られる。コンプライアンス重視のテレビ局が重宝するのもうなずける。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇