フジテレビの女子アナ“タレント化”の源流…パイオニアは田丸美寿々や頼近美津子だった
頼近は情報番組を中心に活動。「ちょっとお高くとまっている」のも逆に魅力となり、松竹映画がバーのママに起用して話題になったこともあった。
田丸と頼近が「女子アナのタレント化」のパイオニアとなり、やがて女子アナブームへとつながった。フジはその後も、幸田シャーミンや安藤優子ら外部の人を起用。女性キャスター時代をつくり上げた。外から招聘したことで、メインを外れた女子アナの受け皿になったのがバラエティー番組だった。
「長いスパンのニュースと違い交代させやすいし、複数人の女子アナを出演させることもできる」(テレビ関係者)
「オレたちひょうきん族」から“ひょうきんアナ”と呼ばれる女子アナが生まれ、タレント化は加速。「〇〇パン」と愛称で呼ばれる子まで現れた。
女子アナ採用にも変化が起きる。面接官経験のある元フジ社員からこんな話を聞いたことがある。
「最終的に決め手になるのはビジュアル。可愛い、きれい、ミニスカの似合うスタイルのいい子を選ぶのが面接官同士の暗黙の了承事項でした」