昼ドラ「ぽっかぽか」で人気だった子役・上脇結友さんは母に!舞台では“ちち”羽場裕一と共演
上脇結友さん(俳優/35歳)
“ほのぼの家族ドラマ”と聞いて、30年ほど前にTBS系で放送された「花王 愛の劇場 ぽっかぽか」を一番にあげる人は少なくないだろう。七瀬なつみと羽場裕一が夫婦を演じ、その一人娘を演じていたのが上脇結友さんだ。両親を「ちち」「はは」と呼ぶ様子が愛らしかった。上脇さん、今どうしているのか。
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上脇さんと待ち合わせたのは、東京メトロ・茅場町駅そばのカフェ。子役時代はぽちゃぽちゃした頬がかわいかったが、小柄でほっそりした大人の女性になっている。
「身長は157センチです。体重は……産後太りをした後、がんばって落としました(笑)」
上脇さん、まずはこう言った。2017年に2歳年上の俳優・田中康寛さんとの結婚と、長男出産を公表。「はは~」と母親役の七瀬なつみを呼んでいた上脇さんは、妻、母になっていたのだ。
「彼とは、共通の友人がいた縁で知り合いました。私はお酒が好きなのに、彼はほとんど飲まない。飲まないのに、他人の懐に入るのがうまく飲む席を楽しみ、楽しませてくれる。それまで出会ったことがないタイプの人だな、と惹かれました」
子どもには“はは”と呼ばせているのだろうか。
「いえ、よく聞かれますが、“かかさん”です(笑)」
“かかさん”も独特だ。
「私自身は、実の母を“お母さん”と呼んでいたので、“ママ”と呼ばせるのは違和感があり、“お母さん”だと長いので。息子はあまり手のかからない子ですね。私も主人も人前に出るのが好きなのに、息子はそうでもないんですよ。だから、とくに息子を子役にしよう、とは考えていません」
料理が得意な“かかさん”だそうだ。
「和洋中、何でも作ります。唐揚げやトンカツ、春巻きなど揚げ物も作る、と言うと驚かれます。家族に好評なのはオムライスです!」
長男が小学1年生になり、少し余裕が生まれてきた。
「妊娠中から、子どもが2、3歳になるまではなかなか活動できず、その後も年1本、舞台に出るくらいでした。時間的に難しいし、赤ちゃんがかわいくて離したくなくて(笑)。でも、役者もしたい焦りもありました。私が子どもの頃から現場にずっとついていてくれた母が理解があり、サポートしてくれたおかげで、やってこられましたね。子どもが小学校に上がったので、これからはいろんな作品に挑戦したい。内面がヒリッとするような社会派の作品が好きです。小説にも挑戦してみたい、と思っています」
役者以外の仕事を考えたこともあったのだ。
「20歳前後の頃、本当に私がやりたいことって何なのかな、と立ち止まって考え、飲食店のアルバイトを熱心にしていた時期もあります。そんな頃、学生映画の製作現場に呼んでもらい、ゼロから作りあげる過程を間近で見たら、『こんな素晴らしい世界にいたんだ』と気づき、やはり芝居をやろう、と思い直しました」