令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到
「こんなガバナンスはあっていいものか」と識者
くるまの相方・松井ケムリ(31)は吉本に所属し、コンビは継続。自身のYouTubeやライブ活動は可能だが、「吉本鎖国」でおなじみの他事務所を排除している吉本の劇場出演はハードルが上がるとみられ、コンビでのテレビ出演も吉本側が積極的に協力してくれるかどうかは未知数だ。古くは、オリエンタルラジオの中田敦彦(42)、キングコングの西野亮廣(44)など、発信力のある芸人たちが突然“円満退所”しているだけに、どこか口封じの感が拭えない。
同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏がこう言う。
「芸人あっての会社なのに、こんなガバナンスはあっていいものか、声を出した芸人を尊重しない、対応に差があるというのは前時代的。時代を鑑みたコンプライアンスを順守する方針を貫くのであれば、所属芸人が誰であれ、同じように対処すべきでしょう。本来なら若手中心に自由に発言できる環境づくりに努めなければならないはずで、吉本は説明責任を果たす必要がありますし、あやふやにしたままでは吉本のイメージダウンは避けられないでしょう」
また、関西のイメージダウンも問題視している。
「都合の悪いことには触れない悪いイメージが吉本や万博を通じて伝わっているようで、そこも心配です。ダウンタウンDXが終了することには一切触れず、ダウンタウンチャンネルが始まることだけを明るいニュースとして扱うメディアの吉本擁護にも違和感があります」(前出の影山氏)
令和ロマンの契約解除対応に、松本人志の性加害問題、どれも説明不十分な吉本興業。6月の株主総会に向けて説明責任が求められるだろう。
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