乳がんで右乳房を切除した塩沢とき

公開日: 更新日:

 そんな人気絶頂の塩沢(当時57)をがんが襲う。85年7月23日、いつものように肌にローションを塗っていた塩沢は右の乳房にしこりを発見。「ひょっとしたら、がん?」と25日に国立がんセンターで検査、乳がんの疑いありと診断された。

 塩沢は58年、30歳の時にも舌がんを患った。舌の切除は女優生命の終わりを意味するが、幸運にも担当は最新療法を学んだ医師だった。放射線を帯びた針を患部に刺して、がんを焼く治療を行った。舌を引き出して針を刺すため、治療は激しい痛みを伴い、歯を全部失い、総入れ歯となるなど過酷を極めた。

 こうした過去の経験もあり、塩沢はがんに対してはとくに敏感。乳がんも比較的早期に発見できた。「オッパイを残すとか残さないとかいろいろ言っても、言えるうちが花。生き延びるためならオッパイと命は天秤(てんびん)にかけられないでしょう」と塩沢は病室のベッドが空くのを待って、8月12日に右乳房を切除する手術を受けた。8月24日に退院し、9月16日の「いただきます」出演から仕事に復帰した。


 復帰では、「片パイ」のイラストを掲げた塩沢は手術当日に起きた日航機墜落事故に触れ、「私なんかオッパイがひとつなくなっただけで何でもない」と語った。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動