三浦友和・百恵宅に暴漢侵入事件
■1993年6月
三浦友和・百恵宅にナイフを持った男が乱入して籠城する騒ぎが起きたのは93年6月。専業主婦となり、ひとり自宅にいた百恵(当時34)は危機一髪だった。
22日午後3時ごろ、東京都国立市の三浦邸前にグリーンの三つ揃えスーツを着て、茶色のアタッシェケースを持った男がいた。男は向かいの家の庭で洗濯物を干していた75歳の男性にも目撃されていた。一見、服装は派手だが、ビジネスマンに見える身のこなし。隣人はてっきり「保険屋か何かかな」と思った。
男はインターホンに向かい、「国税庁の者ですが」と名乗る。その日は友和はロケ、子供2人は学校で、応対に玄関先に出たのは百恵で男と向き合い、話を聞いた。しかし、国税庁の役人としては様子がおかしい。問い詰めると男は「ファンなんです。家の中に入れて下さい」と言い出し、押し問答になった。
百恵はついに「出ていって下さい。警察を呼びますよ」と言い、ドアを閉めようとした。すると男は激情した様子で百恵に掴みかかり、彼女ごと押し込むようにドアをこじ開けて家に入ろうとした。