三浦友和・百恵宅に暴漢侵入事件
百恵は「キャー、おじさん助けて」と向かいに住む老人に大声で助けを求めた。悲鳴を聞いた老人がすぐに駆けつける。実は75歳の老人は小柄で高齢ながら、柔剣道の心得と軍隊経験のある頼りになる隣人だった。
老人は襟首を掴んで絞め上げ、暴漢をドアの外に引きずり出す。すぐ後ろに近所の男性数人も続いて来ていた。百恵は家の中に逃れる。これで一件落着かと思ったら隙をついて男が逃げた。三浦邸の外階段からベランダに上り、2階の窓を叩き割って家に侵入した。
百恵はガラスの割れる物音を聞き、今度は家の外に逃げた。老人の「消防署に逃げろ」という声に従い、彼女はサンダル姿で近所にある消防署の出張所に逃げ込み、保護を求めた。百恵は揉み合いで額にコブと右手に擦り傷のけがを負った。
彼女が手当てを受けるうちに、消防署にも通報が入った。三浦邸に暴漢の逮捕に向かった警察官からの通報だった。男はアタッシェケースの中に隠し持っていた刃渡り25センチのナイフで自殺を図って夫婦の寝室で血まみれになっていたという。手首と首を切り、右首の傷は頚動脈に至る重傷。命だけは取り留めた。