二田一比古
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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

宮沢りえ母のプロデュース手腕 芸能史に残るヘアヌード集

公開日: 更新日:

 アイドル歌手に続いて芸能界の一大勢力を築いたのが雑誌のグラビアから生まれたアイドルたち。

 巨乳や美脚で男性誌を席巻。「グラドル」と呼ばれている。

 グラドルが生まれたきっかけは1970年代にハワイから来日したアグネス・ラムだと思う。グラビアで人気を確実にしたところでテレビ界に進出という工程だった。

 これを日本で取り入れ実践したのが通称「巨乳軍団」の異名を持つ「イエローキャブ」の野田義治氏だ。親交のあった野田氏はよくこう話していた。

「水着で世間に認知させ、次に洋服を着せてテレビでしゃべらせる。おしゃべりの技術を学びながらタレント・女優へと進む」

 本来、芸能界は歌や芝居の才能と可能性を見極めて育てるが、アイドルは先にビジュアルありき。芸を学ぶのは人気を得た後。スポーツ界では絶対にありえないことをアイドル界では可能にした。

 野田氏は世間に認知させるためにインパクトの強い「巨乳」に固執した。大橋巨泉が言っていた「ボイン」に代わり、巨乳が世間に浸透。「爆乳」「美乳」の造語まで生まれ、一大ブームをつくり上げた。グラドルをつくった仕掛け人が野田氏である。

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