「エマニエル夫人」が帰ってくる! 仏俳優レア・セドゥ主演でリメーク決定の本気度

公開日: 更新日:

〈この人がエマニエル夫人!? 超楽しみ!〉

〈私の世代はエマニエル夫人と言えはシルビア・クリステルしか認めません〉

〈小学生の頃、夜中のテレビで見て衝撃を受けました〉

〈籐の椅子には座ってくれるの?〉

「エマニエル夫人」リメークの一報に、SNSやコメント欄でオジサンたちが一斉に反応している。

「007」シリーズなどで知られる仏俳優のレア・セドゥ(36)が、作家エマニエル・アルサンの官能文学「エマニエル夫人」の新作映画「Emmanuelle(原題)」で主演を務めると報じられた件。

 監督は昨年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得したオドレイ・ディワン(42)。女性の“性の解放”がテーマになっている映画を気鋭の女性監督がどう描くかにも注目が集まっている。

シルビア・クリステル主演で3部作が大ヒット

「エマニエル夫人」といえば、1974年にシルビア・クリステル主演で映画化された「エマニエル夫人」があまりにも有名。外交官である夫の赴任地のバンコクで、退屈な生活に飽きた若妻クリステルが官能の世界に目覚めていくというストーリーだが、話の筋を記憶している人はむしろまれなはず。

 “ソフトポルノ”とうたわれていたものの、飛行機、砂浜、街角とあらゆる場所でコトに及び、オナニー、レズ、青姦とAV顔負けの官能シーンがてんこ盛りで、「エマニエル夫人」(74年)、「続エマニエル夫人」(75年)、「さよならエマニエル夫人」(77年)と続く“エマニエル3部作”は大ヒットシリーズとなった。

 同時に70年代後半から80年代にかけて、コンプライアンスのユルかった当時のテレビで、ゴールデンタイムや深夜帯に何度となく放送され、親に隠れてコッソリ見ていた当時の青少年の股間を直撃した。

 AVがまだ十分に普及していない時代。お笑い芸人の玉袋筋太郎(54)も、「クリステルなら滝川よりもシルヴィアを断然支持!!」(映画批評・情報サイト「BANGER!!!」)と熱く語っているように、現在、50代前後の中高年にとっては、その印象的なテーマソングとともに、海綿体の記憶に残る衝撃作だった。一貫して“親父の娯楽”としての視点から批評を続けてきたベテラン映画評論家の秋本鉄次氏はこう話す。

「半世紀近くを経て、まさに“エロスの代名詞”である作品が復活するのは喜ばしいことです。当時はキャバレーやソープランドでも『エマニエル』の名前をもじった店がありましたね(笑)。シルビア・クリステルも、その後量産されたB級エマニエル作品に出ていた女優たちもみんな無名でしたが、今回、ボンドガールを起用するあたり、本気度を感じます。レア・セドゥは、13年に『アデル、ブルーは熱い色』でレズビアンを熱演し、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールも受賞しています。新たな“エマニエル伝説”の始まりとなるかも知れませんよ」

 ときめきを忘れた中高年には福音である。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  1. 6

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  2. 7

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 8

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 9

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  5. 10

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  5. 5

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    ダウンタウン「サブスク配信」の打算と勝算……地上波テレビ“締め出し”からの逆転はあるか?

  3. 8

    1泊3000円! 新潟県燕市のゲーセン付き格安ホテル「公楽園」に息づく“昭和の遊び心”

  4. 9

    永野芽郁と橋本環奈…"元清純派"の2人でダメージが大きいのはどっち? 二股不倫とパワハラ&キス

  5. 10

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ