若山耀人容疑者も将来を嘱望されていたのに…子役出身者はなぜ転落するのか?
「20歳までは学園ものがあるんですよ。子役として注目されていれば、特に訓練をしていなくても学園ものの仕事がどんどんくるんです」
しかし、20歳を過ぎると仕事は激減。「大学を卒業した、しっかり勉強した新人たちが入ってくる。一気にふるいにかけられる」と続けた。
今回の転落劇の裏に何があったのか明らかになっていないが、子役に詳しい某芸能プロ社長はこう言う。
「ほとんどがカネと勘違いで苦しみますね。カネでは、幼くして一丁前のギャラを稼ぐことで金銭感覚が狂い、またその稼ぎ目当てに、家族や親族不和を招くことも。最近は熱心なステージママから、レッスン代などと称して搾取するケースもあり、デビュー前から酷い目に遭わされているとも言えます」
運よく売れても、「天才」などと持てはやされてテングになり、周りを見下し、礼儀知らずの裸の王様へと変貌してしまう。
「学校は早退や欠席ばかりで浮いた存在となり、勉強不足で当然ながら、学力もつかない。それでも売れ続ければいいのですが、子役のイメージが強ければ強いほど、成長とともに仕事は減って、干されてしまう。家族は崩壊し、親しい友達もできず、生活苦に喘ぎながら、何者でもない自分自身と向き合わなければならない。まともな、ごく普通の大人にもなれなかったというケースはそこここにありますよ」(前出の芸能プロ社長)
グレて、さまよい、行きついたのが反社、「トクリュウ」こと匿名・流動型犯罪グループだったのか。カネ目当てに見ず知らずの夫婦の首を電気コードで絞めたり、ハンマーで殴ったりして殺害したとの容疑だ。逮捕された若山容疑者は凶行に及ぶまでの半生、自らの過去を振り返っているかも知れない。