「大人のADHD」は睡眠時無呼吸症候群かもしれない

公開日: 更新日:

 こう話すのは、九州・福岡で発達障害の専門クリニックを開く「パークサイドこころの発達クリニック」の原田剛志院長。ADHDは「不注意」と「多動性・衝動性」の2つ以外の症状も非常に多く見られ、患者が10人いれば10通りの悩みがあるという。

 ところが、「大人のADHDとはこういうもの」という概念がひとり歩きしていて、実はADHDではないのに「大人のADHDです」と診断されているケースが珍しくないのだ。

■「いつから」が見極めのポイント

 原田院長がその中でも特に増えていると感じているのは、「睡眠時無呼吸症候群」との誤診だという。

 睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸停止を繰り返す病気。睡眠時間の長さに関係なく、質の良い睡眠を取れていないため日中の集中力が低下し、眠気が続く。多数の死者が出た交通事故の原因が睡眠時無呼吸症候群だったという報道もあり、一気に認知度が広がった。

 また、睡眠時無呼吸症候群を放置すれば、心筋梗塞などの突然死のリスクが高くなることも明らかになっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明