「大人のADHD」は睡眠時無呼吸症候群かもしれない

公開日: 更新日:

「この症状が、大人のADHDと非常に似通っているのです。いわば常に寝不足状態なので、うっかりミスなどを起こしやすい。これが、ADHDの『不注意』に合致します。疲労感でイライラし、ちょっとしたことでもカッとなる。これも、ADHDの『衝動性』と重なります」

 大人のADHDでは、「同じミスを繰り返す」「約束を忘れてしまう」「すぐカッとなる」「人間関係でトラブルを抱えている」などの訴えが典型的で、さらに「改めようと思ってもうまくいかない」「わざとではない」が加わるが、睡眠時無呼吸症候群でも同様の訴えがあるため、誤診につながるのだ。

「大きな違いは、『いつからか』です。子供の頃からであればADHDで、そうでなければADHD以外が考えられる。この確認はキチンと行ってほしい」

 大人のADHDの診断は、“新たな世界への第一歩”になることは間違いない。しかし、それは適切な診断でなければいけない。対策としてできるのは、経験豊富な医師に診てもらうことに尽きる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…