放置は危険…「じんましん」症状消えても完治にあらず

公開日: 更新日:

 皮膚疾患には、本人が重篤性を自覚していないものが多い。「かくた皮膚科クリニック」院長の角田美英医師に聞いた。

■じんましんで死に至る

 4~5人に1人が生涯に一度は経験するといわれるのが、じんましんだ。発症者の中には、「しばらく様子を見よう」「1日経ったら、じんましんが消えたから問題なし」などと放置する人が少なくない。

「じんましんは、たいてい24時間以内に症状が消えます。しかし、それは『治った』のではありません」

 じんましんは、何らかの刺激で皮膚の肥満細胞からヒスタミンと呼ばれる物質が放出され、血管に作用して皮膚のふくらみや赤みを生じさせる。また、神経に作用してかゆみを引き起こす。

 皮膚のふくらみ、赤み、かゆみはいつの間にか消えるが、放出されたヒスタミンは体内に残る。そのため、抗ヒスタミン剤による治療は症状消失後も2週間程度続けなければならない。

 それをしなかった場合、大きな問題点は2つある。1つは、慢性化する点。1カ月以上、症状が出たり消えたりする。抗ヒスタミン剤を数カ月以上飲み続けなければならず、年単位で薬の処方のために受診する人もいる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に